肌老化の原因の約80は光老化といわれ、紫外線の影響だと米国皮膚科学会は考えられています。
そもそも
紫外線が肌に悪い理由は?
肌が紫外線を浴びると、活性酸素が肌の中で発生し、細胞を傷つけます。コラーゲン繊維やエラスチン繊維を分解する酵素を生み出し、結果肌乾燥やしわ、たるみに。もちろんシミもでできる要因になります。
トリアエイジングケアレーザーでケアするとバリア機能が弱くなり、紫外線の影響を受けやすくなります。やはりUVケアは必須なんですね。
そんな紫外線から肌を守るにはどうする?
紫外線から肌を守る対策を徹底的に調べました。
このページで分かること
- 失敗しない紫外線防止剤を選ぶポイント
- 使用シーンで使い分ける
- サンケア指数で分かること
- 紫外線防止剤の種類は意外に多い
この記事を読むことで、無駄に紫外線防止剤を買わなくなります。
①失敗しない紫外線防止剤を選ぶポイントは目的別で選ぶ
- 紫外線防止度合いが使用目的に合わせる
- 使用感がご自分の肌にあっているか
- 日焼けしやすい方は紫外線防止効果の高いものを塗る
紫外線防止度合いが使用目的に合わせるとは?
紫外線防止剤をシーン別に使い分けるです。
日常生活(買い物、散歩など):SPF20前後 PA+から++
野外でのスポーツやレジャー:SPF20前後から30前後 PA++から+++
炎天下の活動、海や山、スポーツなど:SPF30前後から50前後 PA+++から++++
紫外線の強い場所や肌が日焼けに弱い方:SPF50前後 PA++++
「今日の予定は外出時間が長引きそう」なら、一段階引きあげたり。ご自分の肌質が直ぐに日焼けする肌質ならサンケア指数も高めに選びましょう。
かといって無駄にサンケア指数を上げるのは肌に良くないです。紫外線防止剤を落とすとき肌の負担になるので、先ずは
使用シーン別でサンケア指数を選びましょう。日常生活なら指数の低いで大丈夫です。
紫外線防止剤は使用する場面だけじゃないよ
使用感がご自分の肌にあっている
紫外線防止剤を塗ったときヒリヒリするやかぶれた経験はありませんか?
紫外線防止剤の製品は成分的に分けると2種類。成分は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤です。製品は紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の効果的なミックスが多いです。
過去にUVケア製品でかぶれた経験がある方やお子さんは、紫外線散乱剤を選びましょう。敏感肌用のノンケミカルが適しています。
ノンケミカルとは紫外線散乱剤のみの成分です。成分の酸化亜鉛や酸化チタンの成分が物理的に紫外線を跳ね返します。ただし肌に塗ると白く浮く、きしみ感が出るのは成分のせいです。かなり改善されて細かい粉体や白くなりにくくなっています。
私も過去に紫外線吸収剤でかぶれた経験があります。こちらは大丈夫でした。乾燥も防げます。敏感肌の方やお子さんの紫外線防止剤をお探しなら、ナールスヴェールのレビュー記事です。
公式サイトナールスヴェール
日焼けしやすい方が紫外線防止効果の高いものを塗る理由
日本人が真夏の晴れの浜辺だと
- 普通肌の人は約25分で赤くなる
- 色白の人は約20分で赤くなる
- 色黒の人は約30分で赤くなる
『日本化粧品技術者会誌13(2)、20-28 1979 日やけに影響する生物的物理的要因について』より
肌質により時間差があります。日焼けしやすい方はサンケア指数の高めを選びましょう。
②使用シーンの使い分けと季節や天気で紫外線量も違う
月ごとで紫外線が違う
1日の中でも紫外線量が違うのはご存知だと思います。
天気予報でも午前10時頃から午後の3時前後は日差しがきついので、外出を控えるや野外の激しい運動を控えるなど、注意喚起されるほどですよね。
月ごとに紫外線の種類と量も違います。
季節だと夏の7から8月はUV-Bが特に強く、冬には一気にその量が減ります。
UV-Aは4月から9月まで強く、冬でもその量は半分にしか減りません。1年中あまり変化がないです。紫外線は1年中油断できません。
『東海大学総合科学技術研究所 佐々木政子 教授 データー提供より』
●変化する天気で選ぶなら
快晴時のUVインデックスを100%とした場合の天気毎のUVインデックスの割合
天気がUVインデックスに与える平均的な影響を下図に示します。(気象庁HP雲と紫外線)
UVインデックスとは紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものです。(気象庁HPより)
雲は太陽光を遮るため、雲量や雲の状態、つまり天気の変化も有害紫外線量に大きな影響を与えます。
ここでは快晴の日のUVインデックスを基準とし、天気毎のUVインデックスの相対的な割合を示しています。晴れであれば、UVインデックスは、快晴の場合とほとんど同じです。また、ほぼ全天を雲が覆っていても、薄曇りの場合は、快晴時の約8~9割のUVインデックスとなりますが、曇りの場合は、快晴時の約6割となります。
さらに、雨が降っている場合には、快晴時の約3割まで減ります。これらの値は、天気を見て、紫外線の強さの度合いを見積もる上でおおよその目安になります。
なお、雲の状態によっては、雲が比較的多くても日射しを受けていれば、快晴の場合よりも大きいUVインデックスとなることもあります。
紫外線は3つの方法で降り注ぎます。
- 直接降り注ぐ
- 空気中のほこりやちりによって散乱される
- 地面から反射される
UV-Bは散乱光で、快晴時正午だと50~60%にもなります。
地面からの照り返しは、
地面の反射率は新雪 80% 砂浜10~25% アスファルト 10% 水面 10~20%
草地 10%以下など
つまり四方八方からUV-Bは降り注いでいます。できるなら、
日傘をさしていても歩くなら日陰を選んで歩きましょう。
紫外線防止剤を選ぶとき先ずは、製品の成分表記を見る
原料には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の大きく2種類があります。2つを組合わせた製品や紫外線散乱剤のみのノンケミカル処方(敏感肌用)があります。
原 料 | 特 徴 | メリット・デメリット | |
紫外線吸収剤 | ケイヒ酸系 ベンゾフェノン系 トリアジン系 | 紫外線のエネルギーを取り込み、 熱など別のエネルギーに変換 | 化学反応で防ぐ 白浮きやきしみ感がない。肌に馴染みやすいので日常使いに便利。 まれにアレルギー反応を起こす方がある |
紫外線散乱剤 | 酸化チタン(微粒子) 酸化亜鉛(微粒子) | UVAやUVB波まで散乱が幅広い | 物理的に反射で防ぐ、かぶれにくい。 敏感肌の方に最適 成分で白浮きしやすいが、細かい粉体もある。きしみ感も出やすいく、酸化チタンの表面の活性効果が抑えきれない点も。 |
ご自分の肌のタイプが日焼けすると赤くなりやすいか、黒くなりやすいかも思いだして下さい。
以下が目安です。
サンバーンは日焼けで肌が赤くなること。紫外線を受けて8~24時間がピークになり数日間続きます。
サンタンは日焼けで肌が黒くなること。紫外線照射中や直後から黒くなる即時型黒化と遅延型黒化があります。数ヶ月持続します。
- UVケア化粧品の成分表記で紫外線吸収剤か散乱剤を確認
- ご自分の肌質が日焼けしやすいかも考える
紫外線には種類がある、
サンケア指数は紫外線UV-AとUV-Bを防ぐ効果を表しています。
肌に悪影響を与える生活紫外線といわれるUV-Aをブロック
UV-Aは波長が長く、窓ガラスも突き抜けます。肌の真皮まで到達し、シミの原因のメラノサイトを活性させ、肌の弾力を保つエラスチンやコラーゲン繊維を変形させてしわやたるみの原因をも引き起こします。
紫外線の約9割を占めるので知らず知らずのうちに日焼けすることが多いです。洗濯を干すや近所の買い物でもあびるので生活紫外線とも、いわれています。
そんなUV-Aはを防ぐ、PAはProtection Grade of UV-Aの略。UV-Aを防止する効果を表します。UV-Aを照射後2時間から24時間に生じる肌の即時黒化を指数にしたもの。肌が日焼けで黒く変化することです。
表示 | 効果 | UVAPF |
PA+ | 効果がある | 2以上4未満 |
PA++ | かなり効果がある | 4以上8未満 |
PA+++ | 非常に効果がある | 8以上16未満 |
PA++++ | 極めて高い効果がある | 16以上 |
UV-Bはエネルギーが強いレジャー紫外線
UV-Bはエネルギーが強く典型的な日焼けです。赤く炎症させるサンバーンを起こしたり、肌を黒くするサンタンで、シミやそばかすを加速させます。肌のリズムを壊して、質層の水分を減少させるので肌のごわつき、肌荒れにもなります。
紫外線UV-Bは散乱しやすくあらゆる角度からやってきます。日陰でも日焼けします。
肌の表皮を傷つけるUV-Bを防ぐ指数SPF
紫外線UV-Bを防ぐ指数のSPFとは、Sun Protection Factorの略。
赤くヒリヒリする日焼けサンバーンが起きるまでの時間を何倍に伸ばせるか、になります。
例えば 普通肌の方の場合。SPF24を塗ると何もぬらないときに比べると、24倍の時間となり約10時間程度の肌が赤くなるのを防ぐことになります。
24分✖SPF24=600分・10時間
紫外線防止剤は塗り方にコツがあるよ
塗り方と塗る部分と頻度で紫外線を完全にブロックする
日焼け止め製品の使用量を確認します。使用量の液状は1円玉大を2個に分ける。クリーム状ならパール大を2個分に分ける。手のひらに取ります。2段階に塗るとむらなく塗れます。
●顔にUVケア化粧品をぬる場合
1回分を顔に点置きして、伸ばす。
2日目めは残り分を、特にこめかみや頬に紫外線の影響を受る部分を中心に伸ばす。日本人はこの部分にシミができやすいと分かっています。
塗り忘れるパーツに、耳裏、首元、えりあし、手の甲があります。
●紫外線防止効果を更にUPする
日焼け止めを塗り終わったらその後に、フェイスパウダーやパウダータイプのファンデーションを重ねて下さい。崩れ防止と紫外線を更にカットします。ベビーパウダーでも大丈夫です。
紫外線カット剤の酸化チタンや酸化亜鉛の粉体は、肌の表面で乱反射する効果があります。
紫外線防止剤の使用まとめ
敏感肌の方は紫外線散乱剤を使う
出かける場所やご自分の肌質で選ぶ
季節や時間帯も考える